当番世話人挨拶

 このたび、第28回中国四国内視鏡外科研究会を担当させていただくことになりました。伝統ある研究会で、女性初の当番世話人を仰せつかり、光栄であるとともにその大役に身が引き締まる思いです。このような栄誉を賜りましたことを、心から感謝申し上げますとともに、研究会の盛況に向けて鋭意尽力する所存です。
 本研究会のサブテーマであるDiversity&Inclusion(D&I)とは、組織においては、多様な個性を尊重し、個人の能力を活かせるように環境整備を行うことで、組織としての活力を高めていくことを意味します。これはまさに、今後「外科」の進むべき道であり、特に地方都市の外科にとって極めて重要です。徳島の誇る阿波踊りは、太古から現代までこのD&Iを体現してきました。徳島の各地にあった芸態を異にする盆踊りがそれぞれの個性を発揮し合い、そして年齢・性別・プロアマ関係なくみなが心を一つに盛り上がることで、世界に名だたる一大エンターテイメントへと進化してきたのです。全ての外科医が自分らしく、そして高いハードルもチーム一丸となって乗り越えていくという思いを、この阿波踊りの精神に込めて、島田光生会長とともにプログラムの充実を図ってまいります。また、D&I推進のため、中四国の若手医師で構成したU-40プログラム委員会を立ち上げました。消化器外科学会U-40サージカルセミナーでも若手の要望が高かったビデオクリニックや術中トラブル対策など手術手技に関する企画に注力致します。また、子育て中の医師も参加しやすいHybrid枠の設定、子供連れ参加支援トラベルグラント(案)などさまざまな企画を進めてまいります。
 全国学会ではなく地方研究会ならではの利点を生かして、皆様に喜んでいただけるよう、島田会長とともに“おもてなし”をさせていただきます。多くの先生方のご参加をお待ちしております。若輩ではございますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

第28回中国四国内視鏡外科研究会
当番世話人 高須 千絵
徳島大学 消化器・移植外科学