この度、第45回という節目の日本膵・胆管合流異常研究会を2022年 9月3日 (土)に第29回(嵩原先生)以来16年ぶりに徳島で開催させて頂く事になり、教室員一同大変名誉なことと存じております。
本研究会は、日本小児外科学会開催時に、徳島大学の故古味信彦教授が、1978年から主催された「膵管と胆管の特異な合流形態を来す病態を勉強する夜の会」を前身とする研究会です。1983年に故古味信彦初代会長のもとで、第6回日本膵・胆管合流異常研究会が徳島で開催され、正式な研究会として発足しました。本研究会のあゆみについては、藤井会長がHPでご紹介され、「長い歴史を紐解いてみることにより、本研究会が、これまでどのような課題に取り組んできたのか、また、取り組んでゆかねばならないのか、さらに本研究会の今後のあるべき姿はどのようなものなのか、その一端を皆様にお分かりいただける」と述べられています(研究会HP https://www.jspbm.jp)。
節目となる今回の研究会のテーマは、「温故知新 - Developing new ideas based on study of the past -」とさせていただきました。本研究会の原点に帰って、過去と比較して合流異常の病態の何が解明され、何が不確実で、何が全く未解決な課題であるのか、また適切な治療法はいかなるものかという “合流異常の温故知新” を徹底的に議論することで、新たなヒントが出てくる研究会にしたいと思っております。そういった思いを込め、今回のHPには「德嶋盂蘭盆組踊之図」という、江戸時代に徳島城下で繰り広げられた阿波踊りのルーツである盆踊りを描いた絵巻を用いることにより、現在の阿波踊りへの進化(深化)を通して、“温故知新” を表しております。
New Normal時代の研究会のあり方を考えつつ、安心してご来場いただける感染対策体制を整え現地開催とし、対面での口角泡を飛ばす熱い討論や会員相互の懇親なども深められる本来の姿を期待しています。
阿波踊りの余韻が残る秋暑の徳島にて、教室員一同、日本のてっぺんの“お・も・て・な・し”を行うべく心より歓迎したいと思っております。多くの先生方のご参加(ご来場)を心待ちにしております。
2021年9月吉日
第45回日本膵・胆管合流異常研究会 会長
徳島大学消化器・移植外科学 教授
島田 光生